A&J Coming Home 自己評価と改善目標について
                              2020年2月

 ①A&J Coming Home の施設・環境について
    定員10名の事業所であるが、昨年と人数は変わらず4名の子どもたちのみが通って いる。4名(小学生1名、中学生1名、高校生2名)は、兄弟のように共に活動し、人とコミュニケーションをとることの楽しさを学ぶと共に、自分の気持ちを人に伝える力、自分で決定する力、身勝手な行動を抑える力、などが育ってきている。
    施設は、木造一戸建て住宅を使用している。通所する子どもたちは、まるで自宅どったように、「ただいま!」と学校から帰り、リラックスして活動している。近くに大きな公園もあり、外での活動も取り入れている。普通の家屋を使用していることから、利用する子どもたちが友人宅や親戚の家に行ったときのマナーを覚えることがで きる。
                                        
改善目標 施設内はほぼバリアフリーの状態であるが、入口及び玄関に段差がある。
        現在通所している子どもにたちに不都合は無いが、改修の計画が必要である。

     外の公園での活動もできる限り増やしたい。
   

②支援内容について
    平日の支援に関しては、その日学校であったこと伝えることから始まり、宿題のサポート、苦手教科のサポート、が中心である。全員揃っておやつの時間に、コミュニケーションを取りながら、一緒に何をして遊ぶかを話し合っている。

    土曜日は、長時間活動することができるので、学習支援に加え、姿育体操教室、お話教室、英語教室など、専門の先生に来てもらい、活動している。その他にも、季節の行事に繋がる手作り教室やお料理教室なども開催している。
    長期の休みには、その時に出ている宿題のサポート、特に自由研究、植物採集、読書感想文など、時間のかかる宿題のサポートを行っている。オーストラリア短期留学参加へのサポートも行っている。
                                      
   改善目標 子どもの状況に応じて、個別活動と集団活動を組み合わせているが、全員で4名での集団活動のため、小集団の活動になる。もっと多くの人とふれ合う 機会を持つため、地域で開催されるイベントやスポーツ大会などにできるだけ多く参加することを目標にする。

 

③保護者との連携・関係機関との連携について 

    毎日の支援内容については、写真付きのお便りを発行し、保護者に手渡しし、その際に、 その日に気づいたことなども話している。保護者からは、気になったことや心配なこと など、会った時に話を聞いたり、お便りに書いて提出してもらっている。メールや電話での相談にも対応している。小・中学校校長・教頭・教員を経験したスタッフが、進学 や就職、進路についての相談に対応している。

 関係機関との連携に関しては、教育現場を経験したスタッフが、通所する子どもたちの 通う学校に出向き、学校での様子と事業所での様子など情報交換を行っている。

 

  改善目標 学校関係には、スタッフの後輩や教え子などが勤務しているため、情報交換をしているが、通所児童の就学前に利用していた保育所+認定こども園との情報交換や、学校を卒業して進んだ就労支援事業所等への情報提供を行うことを目標とする。

 

④非常時等の対応について
 1.17阪神淡路大震災の発生した日や、3.11東日本大震災の発生した日に、通所 児童・生徒と共にその日を思い出し、防災について話をしている。避難場所、避難経路についても通所児童・生徒・職員で確認している。

  防火・防災計画や緊急時対応マニュアル、防犯マニュアル、感染症対応マニュアルについては担当者が作成し、職員間で共通理解し、対応を確認している。

 

改善目標 利用する子どもたちの生命を守るために、Coming Home独自の対応マニュアルが”今”にあった物であるかどうかを職員間で確認し、改善していく必要がある。職員だけでなく、利用する子どもたちの「安全能力の育成」、また保護者との防災意識の連携についても、どのように進めていくべきか職員研修の必要がある。